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T教諭に捧ぐ⑦

 火鉢、ちゃぶ台、茶だんすなどが集まり始めました。「先生、これは座敷がいりまっせ。すぐに材料集めますわ。」と、地域から声がかかります。すでに、夏季休業に入り、秋の記念式典に向けて、日程の余裕はあまりありません。
 そんなある日、朝7時過ぎに、T先生から電話が入ります。「朝から畳を運び込んだんじゃが、どうにもはまらんのじゃ。助けてくれんか。」朝食を摂る間もなく、学校に駆け込みました。どこから集めてきたのか、畳が数枚。そりゃ、1人で作業するのは大変です。入れ替え、取っ替え、何とかはめ込むことができました。
 羽釜が手に入ると、左官屋さんがかまどを作ってくださいます。電気屋さんは、炎の形をしたランプを仕込んでくださいます。座敷ができあがると、かやぶき屋根が欲しいということになり、2t車いっぱいのヨシが届きます。「くぐり戸もいるなぁ。」ということになり、T先生が、四国へ日帰りでもらい受けに行かれました。
 「地域の支援①」でも書きましたが、作業を手伝ってくださる方々は、本業を早めに切り上げ、「ただいま」と言って郷土資料館の作業に入ってくださいました。それぞれの奥さん方は、おにぎりを握り、簡単なおかずと飲み物を携えてやってきてくださいました。これほどまでに、地域と学校が密接な関係を保てたのはなぜでしょう。もちろん、30周年という、地域を挙げての大きな行事を控えていたということもあります。しかし、それはきっかけであり、その関係を維持するT先生の行動力がなければ、この密接な関係は維持できなかったと思います。
 この関係は、周年行事が終わってからも続き、年に1度、郷土資料館に集まって、当時を振り返る会が行われていました。 
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コメント 1

松園広樹

なるほど!
当時、僕は学生でしたがバックヤードで地域の方々の支えの中で
学習し守られていたんだと・・・深く感謝します。
年に1度、郷土資料館に集まって当時を振り返る会→一つの頑張った思い出を共有できるのってホンマ羨ましいです!
この話で酒を飲みたい~w
by 松園広樹 (2013-10-01 09:01) 

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