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道徳+

 今、文部科学省では、教育再生実行会議の提言を受けて「道徳の教科化」が検討されているようです。現行の学習指導要領での道徳は、「教科」ではなく「領域」です。
 ところで、「教科」と「領域」はどのように違うのでしょうか。実際のところ、明確な規定はないようです。ただ1つはっきりしているのは、「教科」には「教科書」があるということです。「領域」で扱う場合には、強制力のない「副読本」を用いたりしますが、「教科」に格上げされると、事前に検定を通った「教科書」を用いなければなりません。
 では、事前に検定を通った教科書を使って勉強すれば、「道徳科」の目標が達成されるのでしょうか。現行指導要領の「道徳」を見ると、その目標に「学校の教育活動全体を通じて、道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度などの道徳性を養うこと」「各教科、外国語活動、総合的な学習の時間及び特別活動における道徳教育と密接な関連を図りながら」と書かれています。要するに、全ての教科の教科書が道徳の教科書になり得るのであって、全ての教育活動に道徳の要素が含まれていると明記されているのです。これ以上、何を求めようというのでしょう。薄っぺらな1冊の「教科書」で勉強するより、教育活動全体を通して学ぶ道徳の方が、よりダイナミックなものを期待することはできませんか。
 もう1つ気になるのが、評価の問題です。現状では「道徳の時間に関して数値などによる評価は行わないものとする」となっています。しかし、教科になると、その子の持っている「道徳的価値の自覚及び自己の生き方についての考え」を他の教科と同じように「できる」「できない」での評価を求められる可能性もあるのです。
 いじめなどの問題が、たった1冊の「教科書」や、「できる」「できない」の評価で解決できるものではありません。その根源は、社会全体に根を張りめぐらせているのです。
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