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T教諭に捧ぐ②

 出会って2年目、私はそのまま体育主担の仕事を続け、T先生はサブでついてくださいました。T先生に主担になっていただき、私がその下で学ぶという選択肢もあったのですが、「体育主担は1人でええんや」というのがT先生のポリシーで、私がそのまま主担を続けることになりました。同時に、「他人に任せるんじゃない。自分で動いて、他の先生が気持ちよく仕事ができるようにしろ。」との教えを受けました。
 勤務校の運動場は、湿田を埋め立てて作ったために、少しの雨で水たまりができ、なかなか水が引かないという状態でした。私は、毎日の清掃時間に、その水たまりを埋める作業を続けました。しかし、下手に土を入れると水路を埋めてしまうことになり、逆に水たまりが広がるという状況もありました。そんなある日、運動場の大規模改修の話が舞い込みました。2年度に渡って、運動場の半分ずつを改修するという案です。
 そこで問題になったのが、トラックのコースをどうするかです。トラックテープを購入する予算はありません。もともと、寅ロープを釘で留めるという方法がとられていたのですが、釘の抜け落ちが多く、多少危険な部分もありました。予算的には、寅ロープを選択するしかありませんが、釘で留めれば同じことになります。そのとき、T先生から「U字釘を使おう。」と提案がありました。しかし、U字釘は高価で、予算的には到底無理です。「じゃ、作ろう。」番線を購入し、自分たちで作ってしまおうという構想です。目標は2000本。クリッパーで一定の長さに切断し、U字型に曲げるのですが、うまくU字型に曲がりません。ところが、T先生は、板に釘を打ち付け、その釘に沿って曲げるときれいなU字ができる装置を簡単に作り上げてしまいました。この時、「先生に必要な能力」というのは、教室で授業するだけのものではないということを思い知らされました。
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