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夏季休業中の勤務

 長期休業の日程は、各自治体で決められるためばらつきはありますが、7月下旬から8月中旬までは、ほぼ全国的に夏季休業に入っています。この夏季休業中に、教職員は、どのような過ごし方をしているのでしょう。
 まず、初任者と2年目の教職員ですが、当然のことながら、初任者研(2年研)に明け暮れる毎日です。各都道府県単位の初任者研と市町村が行う初任者研が集中します。
 10年目の先生方には、10年研修が待っています。秋には研究授業も義務づけられていますので、その教材研究も進めなければなりません。
 35歳、45歳、55歳の先生方は、教員免許の更新研修が待っています。単位認定講座を探し、申し込み、受講し、テストを受け、必要単位数がそろった段階で免許の更新手続きに入ります。
 6年生の担任をしていると、修学旅行の下見もありますし、組み体操の構想という大きな仕事が待ち受けています。これも、夏季休業中全ての時間をかけることが多いです。
 これらのことをこなしながら、公務としては、まだ水泳指導があります。指導要録や健康診断簿の整理もこの時期に行うことが多いですね。地域によっては、日番勤務もあります。そのほかに、サマースクールを開いたり、図書館を開放したり・・・。秋の運動会に向けての原案作成や職員会議も忘れてはなりません。夏祭りの巡視や、校庭キャンプ、スポーツ大会などの子ども会行事にも参加しますし、PTA行事が、夏季休業中に組まれることもあります。
 ちなみに、夏季特別休暇は5日分ありますが、一斉には取得できません。コンビナートのプラントのように、教職員は夏季休業中も働き続けるのです。

私とICT⑤

 「米作りネットワーク」以降、こねっとプランを引き継いだメーリングリスト、第3回教育情報化推進指導者養成研修のメーリングリストを統合し、新たに「総合的な学習の時間と交流学習のためのメーリングリスト」を立ち上げました。既存のメンバーだけではなく、情報機器のメーカーさんやソフトウェアのメーカーさん、大学の先生など、いろいろな分野の方々の参入もあり、一時は200アカウント越えるメーリングリストに成長し、教育雑誌にも取り上げられるほどでした。
 その頃、マルチメディア活用学校間連携推進事業(学校インターネット2)の活動も熟成期を迎え、小・中学校と高等学校の連携を模索していました。CU See-Meを使った参加校間のテレビ会議を定例化し話し合った結果、「ピンホール写真コンテスト」を行うことになりました。年齢差を越える感性やピンホール写真の持つ偶然性が、校種間の壁を越えることができると考えたからです。
 参加している工業高校の生徒達がピンホールカメラの撮影マニュアルの動画コンテンツを作り、配信しました。同時に小学校⇔高等学校間でテレビ会議を行い、より細かな注意点を説明したり、分からないことを質問したりしていました。そして、各校が撮影した写真は同事業企画評価委員会授業利用部会で開発された電子掲示板に掲載し、その投票システムを使って相互評価しました。
 この活動を通して見えてきたものは、児童・生徒の「自尊感情の高まり」でした。動画マニュアルを作ることができる高校生に対する小学生からのあこがれと、それを感じ取る高校生。小学生の作品への評価から感じ取れる高校生の優しさ。ここでも、ネットワークの向こう側にいる人を意識することで、自分を感じ取れる活動であったようです。

地域の支援②-3

 粘土質を多く含む土は、なかなか調達が難しいようです。以前勤務していた学校で、瓦器を作るのに田んぼ土を分けて欲しいと農家にお願いしたところ、「これやから先生は困るんや。百姓にとっては、田んぼの土は命やで。」と、断られたことがあります。今回の用土についても多方面をあたっていただいたようで、最終的に奈良県のご親戚の畑の土を2t車で運んでいただきました。土は、池の底面だけではなく斜面にも丁寧に打ち付けて頂き、卒業式寸前の日曜日に完工しました。早速水を張り、卒業式当日には、池の周りで記念写真を撮影することもできました。
 このようにしてビオトープができたことを聞きつけた、創立当時に勤務されておられた先生が学校においでになったことがあります。「やっとここに水が入ったんやなぁ。アスレチック広場を作るときに、本当は池にしたかってん。」と、当初の設計から、池の構想があったことを知りました。「この広場を作るときには、たくさんの地域の方々の手が入ってんねん。アスレチック広場だけと違う。運動場の整地や田舟を入れる池など、創立の頃は毎日のように保護者の方が作業してくれはった。」と、当時の思い出を語ってくださいました。
 地域は、人材の宝庫です。学校や行政がやろうと思ってもできないこと、それを実現させてくれるのが地域かもしれません。先生方は、その地域から愛着を持っていただける学校づくりを進めていかなければなりません。2年生の生活科や3年生の社会科などで、どんどん校区を発掘し、地域と深い関係を確立することも重要です。
 一部には、広域選択制や統廃合問題もありますが、やはり慣れ親しんだ校区の学校であればこそ、このような地域と学校のつながりができあがっていくのではないでしょうか。

地域の支援②-2

 2学期の個人懇談で、造園業を営んでおられる保護者の方に、防水シートの話をしてみました。その日のうちにご主人から電話が入り、代理店契約されておられることが分かりました。翌日、早速、見積もりをしていただくと、10m1万円のシートが100m分必要だということが分かりました。「先生、5万円分だけ、学校で何とかなりませんか。後は、どないなとなります。」「何とか努力してみます。」2学期の末、この段階で5万円の備品費の捻出は不可能です。最悪、自腹も覚悟したのですが、事務職員と相談の結果、「単価が1万円なら、消耗品で執行できる。」ということから、1万円の請求書を5枚作っていただくことで、何とか捻出することが可能だということが分かりました。
 「残りの5万円はどうしましょう。」「先生、うちの娘が通っている学校ですし、来年には、弟もお世話になります。工事も、全部まかしとくんなはれ。」「ええんですか。」「よろしょま。何とか、娘の卒業には間に合わせますわ。」
 年明けの土曜日から工事が始まりました。「先生、オーバーフローはどないしまひょ。」「そのままあふれりゃええかと思ってるんですけど。」「それやったら、雨降った後、子どもらが遊べまへんやん。この雨水槽まで引っ張りまっせ。」およそ20mの配水管の敷設です。翌日曜日には、ミニショベルカーに職人さんが8人。思っていたものをはるかに超える、大工事です。
 この工事は、ほぼ、毎週土、日に行われました。日によって違いはありましたが、いつも複数の職人さんが仕事をしてくださいました。2月末にはシート張りの作業もほぼ終わりましたが、ビオトープの池にするためには、土が必要です。造園業者の方でも、大量の土の入手については手を焼かせたようです。

地域の支援②-1

 私が最後に勤めた学校には、創立当時の教職員で作り上げた「アスレチック広場」というものがありました。木製の電柱を利用した丸太の一本橋や、土管のトンネルなど、子ども達のお気に入りスペースでした。その一角に、丸太をチェーンでつるした吊り橋があり、その下が窪地になっていました。転勤当初から、私の中には1つの策略がありました。
 その年、6年生を担任し、総合的な学習の時間に環境の問題を取り上げました。学校のすぐ横を流れている1級河川、堤防内は芝生で整備され、テニスコートや野球のグランドが散在する環境を、子ども達は「自然だ」と思い込んでいたのです。子ども達が活動を深めていく中で、「ビオトープ」という言葉に出会います。一部の子ども達は、校内にビオトープを作ろうと調査を始めました。と、アスレチック広場の窪地とその周辺がビオトープに最適な場所であることを見つけてきました。
 11月頃から、総合的な学習の時間や放課後の時間にスコップを持ちだし、その窪地を「池」の深さまで掘り下げようとがんばっています。けれども、周りに生えているヤナギやクスノキの根が縦横に走り、決して簡単な作業ではありません。
 それを横目に見ながら、私は、池に水を溜めるための防水シートについての情報収集です。すると、阪神淡路大震災以降、震災復興を兼ねて、神戸市内の希望する小学校に、ビオトープ用の防水シートを作業費込みで支援している企業があることが分かりました。早速、連絡を取り、交渉を重ねたのですが、対象は神戸市内の小学校に限るという線を崩すことはできませんでした。せめて防水シートの購入だけでもと食い下がったのですが、メーカーから直接販売はできない、代理店を探して欲しいとの回答が帰ってきました。
 子ども達の願いと共に、私の策略も暗礁に乗り上げてしましました。

企業の支援②

 学校現場が企業に望むのは、物質的な支援ばかりではありません。人的な支援や、ノウハウの部分での支援なども、重要な位置を占めます。
 5年生の社会科では、情報化の進展やその有効利用などについて学習します。教科書では、テレビ局の仕事の様子などが取り上げられたりしています。この学習では、テレビ局へ見学に行ったり、簡単なテレビ番組を作ったりすることがあります。
 ある年、国語科、社会科、総合的な学習の時間を合科的に扱い、「学校や校区のことをわかりやすく伝えよう」という取り組みを行いました。そのときに支援をお願いしたのが、地元のケーブルテレビ局でした。キー局でも単発的に番組作りに対する支援などもあったようですが、長期間にわたり、テレビ放送の意義から番組作りのノウハウ、撮影の技術に至るまでの指導や助言をお願いできるということから、ケーブルテレビ局に依頼することになりました。
 総合的な学習の時間を使って、月1回から2回のペースで情報を伝えることの意義や番組の作り方などについての指導を頂きながら、子ども達もコンテンツづくりに励みました。ケーブルテレビ局は、日頃の子ども達の様子を取材し、30分番組を制作し、子ども達の様子を伝えていました。その反響が大きかったのと、担任の「疑似体験にとどまりたくない」という思いから、子ども達が作ったコンテンツを、60分番組として放送していただけることになりました。
 普段の生活では、企業の営利目的で活動している姿しか見えてきません。しかし、いろいろな場で話を持ちかけてみると、学校現場の願いを受け入れていただける場合があります。そのような人的なつながりを持てる場を、上手く見つけていく必要がありますね。

小数職種の職員

 学校という職場は、教員だけが勤めているというような単層構造の職場ではありません。管理職は別として、職場には、単数もしくはごく少数の人数配当しかない職種があります。その中でも、特に教員から仕事の内容が見えにくいのが、学校事務職員の仕事です。私は、もっと日常的な部分で教員と学校事務職員が互いの職務内容を理解すれば、より一層学校運営がスムーズに運ぶと考えています。
 「元通りに片付ける」のところでも書きましたが、特別教室の備品や消耗品の整理をするときに学校事務職員が立ち会えば、次の購入計画の際に、会計担当である学校事務職員もイメージを持ちやすくなります。そのことと同様に、私が勤めた学校では、学校事務職員が校内研修にも参加していました。購入された備品や消耗品がどのように使用されているのかを知り、次年度以降の購入計画に役立てるためだそうです。
 旅費についても、こんな会話を交わしたことがあります。「旅費予算も削減され、他府県への管外出張は行けなくなったんですね。」「いえ、予算は大丈夫ですよ。ニーズがないものと思っていました。」私は、ある程度経験を積んだ先生方には、どんどん外の世界を見に行って欲しいと願っていました。てっきり行けなくなっているのだと誤解していた私。管外出張そのものを知らない若い先生方。ニーズがないものと思っていた学校事務職員。それが、場合によっては、学校に配当された旅費を返納するということになってしまっていたのです。もちろん、古い時代のように野放図に予算を消化してしまえばいいというものではありません。しかし、他府県を見に行くというのは、本当に教員の力になります。
 予算の有効な執行のためにも、互いの仕事内容を知っておくことはとても重要なことであり、結果的に子ども達のためになることであることを意識しなければなりませんね。

教職員の勤務時間

 教職員の勤務時間は地方公務員法によって定められ、私の勤務地では、月曜日から金曜日までの8時30分から17時までとなっていました。この中に45分間の休憩時間が含まれているのですが、みなさんご存じのように、実際のところは休憩時間が一切ありません(書類上は休憩時間を取っていると書かされています)。
 では、タイムカードで管理されているような職場と同じように、8時30分に出勤して、17時に退勤しているのでしょうか。
 子ども達は、8時前後に登校しています。やはり、担任としてその時間には出勤しておきたいと考えます。仕事がつまっている場合には、警備員の開門と同時に職員室に駆け込む教師もいます。
 放課後はどうでしょう。職員会議を17時に終わらせることは至難の業です。職員会議に限らず、分掌会議や校内研修が入ると、それだけで17時を越えます。そこから、数種類のノートに目を通し、テストの丸つけ、図工などの作品評価等々の仕事や、校務分掌の提案文書を作ったり、家庭と連絡を取ったりするような仕事をこなすわけです。出張に出た日でも、17時台に終われば職場に戻ってそれらの仕事をします。仕事がたまりすぎて、12時間勤務になるのは、それほど珍しいことではありません。
 いくら超過勤務をしても残業手当は付きませんし、代替措置もありません。残業手当がつかない分、50年近く前の平均的な残業時数である4%の教職調整額が支給されています。その後、文部科学省も残業の実態を調査し、当時の規模どころではないことは認めています。金銭の問題もさることながら、心身を病む教職員が増えてきている実態からも、何らかの待遇改善が必要な時期にさしかかっているのではないでしょうか。

モンスターの卵

 私の第1子がまだ幼稚園に通っていた頃の話ですから、今から25年ほど前の話になるでしょうか。子どもが通っていた幼稚園の、盆踊り大会の日のことです。狭い園庭にたくさんの保護者が詰めかけ、立錐の余地も無いほどの満員の状態の中、幼稚園の先生達は浴衣姿で汗にまみれながら、子ども達の指導や安全確保に駆け回っておられました。ある先生が、ラインカーを片手に、保護者の観覧エリアの線を引き直しています。つめかけた保護者の数があまりにも多く、当初の設定ラインを大きく入り込んでしまっていたため、新たに線引きをし直しているのです。「申し訳ありませんが、この白線より後ろに下がってください。」「ええやん、先生。」「ちょっとぐらいかめへんやろ。」完全に「ため口」で、先生方の注意を受け入れようとはしません。挙げ句の果てに、「先生、子育てしてへんから、親の気持ちなんて分からんやろ。」という言葉が発せられました。
 ここでいう「親の気持ち」って、いったい何なんでしょう。「我が子の姿を、他の親より少しでも条件のいいところで見たい」というのは、全ての親の気持ちを代弁しているのでしょうか。違いますよね。これは、単なる「自分の都合」。
 このように、「親の気持ち」という言葉を借りて「自分の都合」を押し通そうとする人達のことを「モンスターピアレント」という言い方をしたりします。
 この、幼稚園で見られるような「ノリ」で、小学校の入学式を迎えられる保護者の方がおられます。全体のルールよりも自分の都合を最優先させる保護者の態度を見て育つ子ども達は、どのような育ち方をするのでしょう。多くの保護者のみなさんは、「親の気持ち」という言葉を大上段に振りかざすこともなく、社会全体のルールと自分のライフスタイルを上手にミックスさせて子育てをしておられますよ。

学校の先生の仕事

 先日、あるテレビ番組で、「今でしょ。」で有名な塾の講師が、現場の先生方を擁護する発言を行っていました。番組内で、ある母親から「うちの子が上靴を忘れていることを、担任の先生は気付いてくれない。」という、学校を批判する意見が出ました。その塾の講師は、すかさず「子どもが自分から言うべきこと。だって、今、私の場所からあなたの足もとなんて見えないもの。」と切り返しました。「学校の先生の仕事は、学習指導だけじゃないんです。生活指導もしなければならない。生活指導をする必要がほとんどない学校の先生方は、学習指導に力を入れることができるんです。」と続けていました。
 上靴を忘れた子に対する対応は、また別の機会で触れることにして、ここでは、学校の先生の仕事に目を向けてみたいと思います。
 「校務分掌で人を育てよ」でも書きましたが、先生の仕事は、「学級経営」と「校務分掌」に大別することができます。学習指導や生活指導は、「学級経営」の中に含まれます。この、塾の講師も学習指導だけではなく、生活指導が先生方の仕事の中で大きなウェートを占めることを理解してくれていたようです。しかし、もっと時間的に拘束されるのが、実は「校務分掌」の仕事なのです。入学式や卒業式などの儀式的行事、運動会や音楽会などの学芸的行事、児童会活動、異学年集団活動、林間学舎、修学旅行など、学校行事と呼ばれるものの全てが、この「校務分掌」の組織下の分掌部会によって企画立案されるのです。また、各校との情報交換や上位組織からの周知事項を話し合う市の会議に、各分掌の長が出席しなければなりません。そこで委員長などを仰せつかると、ますます出張の機会が増えるわけです。そのような環境の中で、先生方はノートに目を通し、テストの丸つけをし、翌日の学習内容に合わせた準備作業を行っているのです。

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